樹はベンチで理恵と話をした後こっそり湊を呼んでいた。湊は事情を知らないのに理恵の別れた旦那を連れてきた。
「どうしてわかったの?」
「何となく」
樹の言葉に湊はいたずらに笑った。
「樹がなに考えているか何となくわかるようになってきた。」
と湊は樹を抱きしめなおした。
「でも、無茶はするなよ?心臓に悪い」
「ごめんなさい」
「帰るか!」
「理恵さんは?」
「あいつがどうにかすんだろ。放っておこう。」
湊はまたいたずらに笑って樹を車に乗せた。
「あとは二人の問題だ。」
「うん。ちゃんと話をすれば何かが変わる気がしたの」
「そうだな」
そんなことを話しながら家に帰った。