「理恵さんの旦那さんと連絡とってるって本当?」
樹の言葉に湊はごまかすように微笑んだ。
「まだ連絡とってるの?」
「・・・はい」
樹のまっすぐな視線に湊はたじたじになる。
「理恵さんの旦那さんはもう理恵さんを好きじゃないのかな?」
「いや、あいつはまだ理恵のことが好きだよ。だからこそ俺を使ってでも理恵を支えたいんじゃないかな。」
「理恵さんのこと、どこまで知ってるの?」
「不妊症ってこと?」
「知ってたんだ。」
「理恵の元旦那も知ってるよ。あいつも医者だからな」
「なのになんで?」
樹は湊の方へ近付く。