一夜からはじまる恋

寝室のドアがノックされて湊が返事をすると理恵が寝室に入ってきた。
「樹さんどうですか?」
「まだダメみたいだ」
樹の代わりに湊が答える。
「夕飯作ったけど無理かな?和食なら食べやすいかと思って和食にしたんだけど。」
「樹、食べられそう?少しでもいいからさ」
湊に心配をかけないようにと樹はベッドから起き上がった。
樹を理恵が支えて寝室に残った湊は部屋着に着替えている。
リビングの食卓に座ろうとして食事のにおいに樹は吐き気に再び襲われてトイレへ駆け込んだ。

トイレで吐き気と戦っているとなにやら廊下で理恵と湊が話しているのがいやでも耳に入る。
「水分あまりとれていないからこの症状が続くようなら点滴しに行ったほうがいいかも。」
「だな」
「私明日付き添って病院に行こうか?」