「ちょっと張ってきたな。妻も疲れているようですから、今日はこの辺で失礼します。」
と湊は樹から荷物を預かりすぐに結婚式場をでた。
「大丈夫?」
湊は樹を車に乗せると座席を少し倒してひざ掛けをかけてくれた。樹のお腹をさすりながら張りが収まるのを待ってくれている。
「なんか飲む?」と湊は自販機に飲み物を買いに行ってくれた。

その湊の後ろ姿を見ながらブーケのことをどうしようかと樹は考えていた。

「あったかいのにした」
と湊が飲み物の蓋を開けて渡してくれる。

「ありがとう」
と樹が伝えると
「早く気づけばよかった。無理させちゃったな。ごめん。」