絶対に湊に悟られないようにしながらも樹は思い出してしまう自分を止められなかった。


まさか、あの時は今の自分のようになるとは思っていなかった。






湊は自分の胸の中で毎日のように涙を流して眠るようになった樹の不安に気づいていた。
樹の不安事包み込む。樹をそっと抱きしめることしか今はできない。

でも結婚して時間がたって、子供が生まれたら少しずつ変わっていけるような気がしていた。