その日から湊は樹のそばに仕事の時間以外はほとんど一緒にいてくれた。

朝は樹の家から出勤して夜は樹の部屋にただいまと帰ってくる。

朝は樹の食事も用意してくれる。夜帰宅するときには樹が家にいない間に食べたり飲んだりできるようにと大量の食べ物や飲み物を買ってくる。

樹の部屋にはどんどんと湊のものが増えていった。

湊が仕事へ行っている間、樹は陸の写真を見ていた。
この状況を陸が見ているようで心がずきずきと痛んだ。

ごめんね・・・と心で繰り返し樹は陸の写真を伏せた。

自分・・・最低・・・