会社で見せる湊の表情とは全く違う。
「じゃあ、行こうか。具合大丈夫?」
「はい」
二人は車から降りた。

湊が樹を連れてきたのは大きな植物園だった。世界各国の色とりどりの植物だけではなく小さな水槽や動物もいる施設でカップルや子連れの家族がいた。

「やっぱり週末は混んでたな。大丈夫?」
「はい」
湊は樹に気遣いながらも進んでいく。

植物園の中をすたすたを歩く湊。どこに何があるか見どころも知っている様子に湊が通いなれていることを感じた。