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誰もいない教室に入る三人
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彩香side

「どういう……こと?…」

わからない。何が起きてたの?
darkSoulとdarkred って何???
でもあの人達2人の事知ってたし脅えていた

「もうこの時がきたのか…」

悲しそうな表情の 莉央と莉亜

どうしてそんなに悲しそうな顔するの?


「彩香…順番に説明するわ…覚えて…」

覚悟を決めたのか真剣な眼差しで伝える莉亜

「わか…った…」

「俺は唐沢莉央。darkSoulの総長だ。」

莉央は全てを分かりやすく教えてくれた。

「私は唐沢莉亜。Soulredの総長よ。」

莉亜も全てを分かりやすく教えてくれた。
私は身体の震えが止まらなくなった。

「「…彩香…」」

これは怖いという震えじゃないのは確か。
違う怖さを考えての震えなの。

「安心して!これは、怖いからじゃないの」
「「え?/は?」」
「2人がもし居なくなったらって…怖いの」
「「彩香。」」
「2人が大丈夫なら、私も大丈夫よ!」
「…命の保証は…ない」

真剣な眼差しで真正面で伝えてくる莉亜

「正体はバレた。もう一緒にいてやれねえ」

悲しそうで悔しそうな表情をする莉央

「…どうして?」

「正体がバレた今彩香に危険が及んでしまう」
「私達だって離れたくはないよ」
「嫌だよ。二人と居れなくなるのは嫌だ」
「彩香……聞いてちゃんと」
「俺らは彩香を守る為に離れるんだ」

莉央は、拳を握りしめ悔しい顔をする

「じゃ……二人が守ってよ…私の事」

彩香から出てきた一言に固まる莉亜と莉央

「私は二人が大事だから離れないよ絶対」

意思が強く真剣な表情で伝える彩香

「……はは」
「ちょっと、莉央?」

突然笑い始める莉央に対し莉亜が驚き

「俺達…何年の仲だっけ?莉亜」
「そうね…11年?」
「俺達が忘れてたけど彩香って頑固だろ」
「ぷっ…そうだったわ…頑固な強い子ね」

二人は笑い始め、彩香は謎に思い

「分かったよ。彩香…」
「俺達は約束するよ…」
「え?」
「私「俺」達が彩香を守るから」

二人は彩香に向かって手を差し出し

「よかっ……た……よかったよー」

安心して泣き始め、座り込む彩香

「私だって彩香と離れたくないんだから!」

莉亜は彩香を泣きながら抱きしめる

「……俺さ、彩香にもう1つ話したい事ある」
「え……何?…」

莉央の真剣な表情と言葉にまた怯み

「ちょっと待って私外でてるから」
「え?莉亜…」
「終わったら呼んでね」
「…あぁ。」

静かに教室を出ていく莉亜と
その背中を見ながら莉央に目をやる彩香

「莉央…もう1つの話って?」
「…俺…お前の事が好きなんだ…」
「……え?」

緊張しながら顔が強ばって告白した莉央
そうして告白されて驚き隠せない彩香

「ずっと…ずっと昔から惚れてる…」
「え、ちょっと…待って…え?」
「河田と付き合ったのは意識しない様に」
「それって…」
「諦めようと何回も考えたんだ…」
「……」
「でも告白して泣いてを繰り返す姿見ると」
「っ……」
「俺なら幸せにしてやれる…」
「えーと、、、」
「山崎彩香さん…俺と付き合って下さい」

真っ直ぐ彩香を見て告白した莉央

「私で…本当に私でよければ…だけど…」
「!?」
「莉央の事はよく分かってるつもりだよ」
「……?」
「こんな私でよければ…よろしくお願いっ」

返事を返していると抱きしめ、遮られた
それも…強い力で…

「莉……央?」
「かった…良かった…本当に夢みたい」

強く…強く抱きしめ…喜んでいる莉央

「莉央…どうして…私…なの?」
「……可愛いすぎる…」
「え?違うよー、どうしてなのかって事よ」
「言い足りないと思う…沢山あるんだ」

莉央の言葉に赤面する彩香にときめく莉央

「なー、彩香」
「ん?っっ!」

名前を呼び…口付けを交わした…
誰もいない教室で…静かに響くリップ音…

「莉央の猿ー!!!」
「っ……悪かったよ…その…嬉しすぎて…」

彩香は恥ずかしそうに怒るが
そんな姿さえ愛らしく感じる莉央

「どうしたの!彩香何かあった!?って…」

急いで教室に入ってきた莉亜だが
すぐに分かってしまった。

「……盛り魔…」

彩香を抱きしめ汚らわしいという目で
莉央を見る、莉亜

「ちょ、やめろよ!」

莉亜が抱きしめていた彩香は、するりと
莉央に奪われ莉央の胸の中に収まった

「俺の女だから…気安く触んな…」

自信満々の顔で莉亜に言う莉央

「ちょっと!!私の彩香なんだけど!!!」
「もうやめてよ2人ともー!!!」

2人の言い合いを止めた彩香は赤面のまま

「彩香…あんた…」
「おいおい……まじかよ…」

2人は彩香の顔を見て1人は呆れ1人は照れ

「え?」
「女になってんじゃん…嫌だ私の彩香が!」
「俺のだっつってんだろ!」
「何?やんの?」
「上等だ!こいよ、毛虫男」