咲希は目的地に着きバイクを降りた。
そこは…とても大きな基地倉庫。
厳重な扉がある。そこの前には人が居る

「……宮崎…咲希001…」
「承知致しました。お入りください」

そうして大きな扉が開き咲希が入り閉まる
倉庫の中に入った途端大勢の人が居る

「総長!お帰りなさい!」
「総長お疲れ様です!」
「総長!!!」
「総長だー!!!!」
「総長が戻ったぞー!!!」

騒ぐ大勢の皆と対照的に歩き続ける咲希
そう…咲希は全国では有名すぎる
暴走族 「清華」 という名の 総長なんです。

「お疲れ様です、総長。」
「生田…」
「総長…皆さん集まられております」
「…ああ。」

咲希から生田と呼ばれている男性は
清華の特攻隊長でもあり纏める役柄でもある
咲希だけではなく皆からの信頼を得ている。
そうして咲希は、階段を上がり 清華天 と
書かれている部屋に入る。

ガチャッ…ガチャッ

「………。」
「お帰りなさい、咲希さん」

深く頭を下げ挨拶をする 立花蒼空 幹部だ。

「もうー!どこ行ってたのよ咲希!!!」

大きな声で怒っている 矢口紅音 副総長

「咲〜希っ寂しかったよぉ〜」

抱きつき全力のぶりっこ 仲野優奈 幹部だ。

「…鉄則破った奴らは痛めつけたからな」

報告を…と言い伝える 小西紗和 幹部だ。

「…はー。」

珍しくため息を吐く咲希に対し皆が驚く

「なんかあったの?」

咲希の前立ちストレートに聞く紅音。

「変なのに絡まれたんだ。」

「え!」
「咲希さんがですか!?」
「咲希が!?」
「嘘だろ!?」
「…おまえらうるさい…」

かなりの驚きが隠せない4人にうざがる咲希

「待ってよ!そんな命知らずな男居んの?!」

紅音は信じられない様な表情を浮かべている

「誰が男だと言った…」

「えぇ!女なんですか?!」

蒼空も信じられない様な表情を浮かべる

「…なんだお前ら…」

「「「「その子に会わせてよ(ください)」」」」

「…関わりたくない…疲れるんだ…かなり…」

「咲希に疲れさせる様な女!?!?」
「そ・れ・は・会いたいよぉ♡」
「そんな生き物がこの世にいるんですか!?」
「…拝んでみたい」

「……怒るぞ。」

4人は我慢もできず咲希に伝えるが咲希は
あまりの煩さに本気で怒りモードに入りかける

「分かったよ…諦めるわよ!」
「…仕事に戻るか。蒼空…どんな感じだ」
「はい!…ハッキングした所ですね」