秋。
毎年恒例の、皆川総合病院創立記念パーティー。
ほとんどの職員が出席する、年に1度のイベント。
「なあ、それで行くのか?」
支度をしている私に呆れたような声が聞こえてきた。
「ええ、いけませんか?」
「うーん」
ボスの困った顔。
今私が身につけているのはブラウンのワンピース。
ジャケットとセットになっていて、確かに華やかさはない。
でも、仕事で行くわけだし、これぐらいカチッとしていても問題ないと思うけれど。
「他にないの?」
他にって言われても、困る。
私だってパーティーで着るワンピースくらい持っていた。
友達の結婚式で着た服や、大学卒業の謝恩会で着たドレスだってあった。
火事に遭うまでは。
「私やっぱり、」
「ダメだ。行かないはなし」
あっ、先に言われてしまった。
「もういいから、行くぞ」
うつむいてしまった私の手を強引に引っ張るボス。
「まだ時間が、」
「いいから、寄り道して行こう」
そのまま、ボスの車に乗せられた。
毎年恒例の、皆川総合病院創立記念パーティー。
ほとんどの職員が出席する、年に1度のイベント。
「なあ、それで行くのか?」
支度をしている私に呆れたような声が聞こえてきた。
「ええ、いけませんか?」
「うーん」
ボスの困った顔。
今私が身につけているのはブラウンのワンピース。
ジャケットとセットになっていて、確かに華やかさはない。
でも、仕事で行くわけだし、これぐらいカチッとしていても問題ないと思うけれど。
「他にないの?」
他にって言われても、困る。
私だってパーティーで着るワンピースくらい持っていた。
友達の結婚式で着た服や、大学卒業の謝恩会で着たドレスだってあった。
火事に遭うまでは。
「私やっぱり、」
「ダメだ。行かないはなし」
あっ、先に言われてしまった。
「もういいから、行くぞ」
うつむいてしまった私の手を強引に引っ張るボス。
「まだ時間が、」
「いいから、寄り道して行こう」
そのまま、ボスの車に乗せられた。