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 私はシンディの残した餌を片して、リビングの隅の寝床を整えた。
 シンディは賢い子で、トイレに行きたい時は、ブルゥグルと三回鳴く。そうするとクロちゃんが外に連れて行って庭でトイレを済ます。そしてそれをトイレに流している。シンディや小竜たちの世話は大概クロちゃんがやっているけど、餌をあげたり、寝床を整えたりは、私もしていた。

 シンディは私を警戒して近寄らせてくれないけど、小竜たちはもう慣れてくれたみたいで、たまに触らせてくれる。

(氷結竜は触ると、すごく冷たいけどね)

 小竜たちの寝床を整え終えてから、家を出た。
 今日は図書館で少し調べてから、バイト先を探そう。