あくる日 「士導長様!!」 天音がすごい剣幕で、士導長に詰め寄った。 「天音?どうしたんじゃ?今日はずいぶん威勢がよいな。」 そんな天音とは対照的に、士導長はいつものように、穏やかに天音に笑いかけた。 「はぁ、はぁ、はぁ。」 天音は全速力で走って来て、息を切らしているため、言葉がなかなか出てこない。 「お、お願いがあります!!」 そして、勢いよく、天音は頭を下げた。