私、志田咲愛。
普通の高校3年生。
「どぉしよぉーっ!さきあぁーー!!」
友達の中原南は普段はしっかり者なんだけど…
「どした?南。先輩の話?」
「そうなの!告白したんだけど…ふられたの!」
そう。南は恋愛には超奥手。
「辛かったね」
「うんっ!あ、咲愛さー」
鞄を探っていたら…
「な、に?このカード」
南は「なになにー?」とカードを見に来る。
「あ、そのカード…由香里持ってなかった?」
由香里…?
由香里は私の親友だった。
由香里は三年前に亡くなった。
「そう、なの?」
「咲愛さ、そのカード…なんか書いてない?ん?あなたの叶えたいこと何でも叶えようだってえー!!」
「うそっー!」
「咲愛、使ってみなよ!」
「うんー!」
「でも…由香里が使ってたなら危ないかも」
「あ、由香里…。でも大丈夫だよ」
「だね。一回で何か起こるわけじゃないんだし」
この時は安心していた。
この後、後悔することになる。