……それも仕方ないか。
私は嘘つきだから。
なんの取り柄もない、つまらない人間だから。
だから────、
───〜〜〜♪
「今度はだれ……」
朝6時。
こんな時間に電話してくるなんて非常識極まりない。
そしてこんな非常識極まりない人間は、私の知り合いには一人しかいない。
「葵衣……、」
正直面倒くさいと思ってしまった。
でも流石に思うくらい許されてほしい。6時出し。
『紗菜〜!聞いて〜!』
おはよう、の一言もなく電話を取った瞬間にそんなことを言う彼女。
だいたい私が出なかったらどうするつもりなんだ。
相変わらずの様子に、思わずため息が出た。
「……切っていい?」
『なんでそんなこと言うの〜!?』
「今何時だと思ってるの?」



