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時田さんが電話を入れていたらしい。
はじめにわかったのはそれだった。
驚きから解放されたらしい朧さんが、まだ少し不思議そうに凛太郎になにか言っていた。
「凛太郎、今日仕事は?」
「切り上げた」
「そっか」
予定あったのかな。わざわざ来てくれたのかな。また迷惑かけちゃったのかな。
色んな不安や思考が混じるけれど、“自意識過剰かも”なんて語りかける私の理性のせいで、なにも口には出せなかった。
「……お前のせいとかじゃねえから」
私の心を読んだようなタイミングで凛太郎はそう言った。
ただのフォローで、別にそんなことないかもしれない。
でも、凛太郎が変にフォロー入れるとか変だな、って。
不思議。昨日会ったばっかりなのに、そんなこと思うなんて。
凛太郎“らしくない”なんて思うほど、私はまだ凛太郎“らしさ”を知らない。
それなのに、本能なのかなんなのか、凛太郎の言葉は安心できた。



