「ほんと、箱入りというか。大切にされてるよねー。古都は」
「縛られてるんだよ」
「まあ、わからなくもない。古都を数年後の未来に社会に出すのは、色んな意味で心配だから」
「そんなにわたしって、頼りない?」
「というよりは。やっぱ大事にしたくなるんだって。大切に大切に育てたひな鳥だからこそ、外の世界に放つのが心配な感じで。いっそ鳥かごの中に閉じ込めておきたくなるタイプ」
それ、どんなタイプなの?
「カラオケも、友達と行ったのは、あたしとが初めてだったよね」
「うん」
友達だけで行くことを嫌がられる。
えみると行き始めた当時、誰とどこのお店に行くか必ず知らせるように言われていた。
今だって、初めて行く場所にはお母さんの許可がいる。
花火のような、暗くなってからする遊びは友達とやることを許されていない。
門限がはやいから、そういう意味でも遊べる場所が限られている。
「縛られてるんだよ」
「まあ、わからなくもない。古都を数年後の未来に社会に出すのは、色んな意味で心配だから」
「そんなにわたしって、頼りない?」
「というよりは。やっぱ大事にしたくなるんだって。大切に大切に育てたひな鳥だからこそ、外の世界に放つのが心配な感じで。いっそ鳥かごの中に閉じ込めておきたくなるタイプ」
それ、どんなタイプなの?
「カラオケも、友達と行ったのは、あたしとが初めてだったよね」
「うん」
友達だけで行くことを嫌がられる。
えみると行き始めた当時、誰とどこのお店に行くか必ず知らせるように言われていた。
今だって、初めて行く場所にはお母さんの許可がいる。
花火のような、暗くなってからする遊びは友達とやることを許されていない。
門限がはやいから、そういう意味でも遊べる場所が限られている。


