桝田くんは痛みを知らない

 まあ、遊んてるわけではなく。

 一時避難で来たから、カウントされないか。


 ポケットの中が震えたので、ドリンクをくみ終えたグラスをカウンターに置き、携帯取り出す。


 【デートたのしんできて♡】


 えみるだ。


「……デートじゃないし」


 えみる、来ないのかな。

 来て欲しかったな。


「古都ちゃん?」


 ――――え?


「驚いた」


 振り返ると、そこには。


「古都ちゃんも来てたんだね」


 …………マサオミくんが、いた。


 空のグラスを手に持っている。

 そして。


 マサオミくんの隣には、知らない女の先輩が立っていたんだ。