ときが止まったように、シンとなる。


「……桝田くん?」


 目元を手で覆っている。


「いや。さすがに紹介とか、照れるわ」

「え?」

「でもまあ。オマエがどうしてもっていうなら。……されてやるか」


 言葉と裏腹に、口角が上がっている。

 喜んでる……!!


「てか。俺、いらねーな」

「え?」

「宗田に勉強教えてもらえるなら」

「そんなことないよ……!」

「俺は、優しくないからな」


 ん?


「スパルタだから」