職員室につくと、先生の机の上に無造作に置かれていたコンビニの袋からパンとゼリーを出して俺に渡してきた。
「え?これって」
「少しでもいいから食べて」
「でもこれ、先生のなんじゃ…」
「お昼用に買ったやつだし、また買いに行けば大丈夫だから」
「でも…」
「ぶつぶつ言ってないで、食べなさい」
「…はい」
先生はパンの袋を開けて俺に渡してくる。
ここ座ってと先生の椅子に無理やり座らされた。
「また、具合悪い時はすぐに言ってね。倒れる前に」
誰かさんと同じようなセリフ。
「分かりました」
俺が返事をするといつもの笑顔で笑う先生。
俺は昨日のことを思い出すと、なんだか恥ずかしくて。
俯いて顔を隠した。
そんな俺とは対照的に、先生はいつも通りで。
なんか、ちょっとだけ虚しかった。