先生が出て行った後のアパートは急にシーンとしちゃって。


それがすごく寂しく感じる。


早く帰ってこないかなって、ベッドで転がりながら思って。


今の自分の状態があまりに自分らしくなくて、可笑しかった。




そのまま寝ていたらしくて、目が覚めると11時を過ぎていた。


「やばっ、先生帰ってくるじゃん」


急いで体を起こして、冷蔵庫に入ってる食材を適当に取り出す。


時間がないから簡単にチャーハンを作った。


高校を卒業してから一人暮らしをしながら自炊してたから、多少のものは作れる。


先生、喜んでくれると嬉しいな。




チャーハンが出来上がったのに先生はまだ帰ってこなくて。


座って待っていようとリビングに向かう途中で、棚にぶつかった。


その拍子に一冊のノートが床に落ちた。


ページがめくれていて、そのページは先生の字で埋まっていた。


「日記?」


一番上には日付が書いてあったから、なんとなくそう思った。