「俺さ、今一人暮らししてんの。だから今度倒れたら誰にも気づいてもらえないかもしれないんだよね」 「なんでそんな話し…」 「俺のこと、ちゃんと見ててよ。先生が俺のこと救って」 なんかバカなこと言っちゃってるな俺。 「私が…?」 「うん。今度は俺のこと守って。 俺を救うことが失った彼への最大の罪滅ぼしだよ」 「なによそれ」 もう先生の涙は引いていて。 少し困ったように眉を下げながら笑った。 本当に久しぶりに先生の笑顔を見た。