* 「行ってきまーす!」 「瑞稀(みずき)、行ってらっしゃい」 お母さんの声を背に家を出た。 「よっ瑞稀!」 家を出ると、隣に住む小学校からの友達……幼馴染の智希(ともき)が右手を上げながら私に声をかけた。 「あっ!おはよう智希!」 「おはよ、てか急がねぇと遅刻すんぞ」 冷静に話すもんだから、ついつい聞き流してしまいそうになるけど、 「ねぇっ!遅刻ってなんでもっと早く言ってくれないのっ!?」 これは絶対に聞き逃してはいけない言葉なのだ。