へたれライオン 卒業します

(尊side)

「か~な~た~
 俺幸せなんだけどどうしよう??

 こんな幸せて良いのかなぁ?」



「尊、毎日その
 ニヤニヤテンション止めろよ」



「だって今日の朝
『今度の土曜日楽しみだね』って
メッセージ来たんだぜ!

 春名、かわいいだろ?」



「土曜って、公民館で遊ぶんだろ?
 
 子供たちも一緒なのに
 そんなに楽しみか?」



「春名に会えれば
 誰が一緒にいようと幸せなの

 それに
 子供たちと一緒に遊んでる春名って
 天使みたいにかわいいんだぜ!」



俺は春名のことを考えるだけで
体の骨が溶かされたように
体がユラユラしてしまう



「それにしても写真見たけど
 春名ってあか抜けたって言うか
 綺麗になったな

 尊がそんなにフニャフニャしてる間に
 男らしい奴に
 春名持ってかれるかもな」


「そうなんだよ~

 か~な~た~

 春名可愛いし
 高校違うから
 変な男が寄ってこないか心配なんだよ~」



「まぁその気持ちは痛いほどよくわかるわ~

 俺も美紅と高校違うし

 美紅は春名の100倍かわいいからな!」



「はぁ~??

 春名の方が1000倍可愛いですけど!!」



最近俺は
春名と付き合っていることを
学校中に公開した



そのうえ休み時間は
春名と美紅のどっちがかわいいか
奏多と言い合いをしているため
取り巻き女子はいなくなってくれた



早く土曜日にならないかな



早く春名に会いたいな



そしてその時に勇気を出して言うんだ

『花純って呼んでもいい?』って



大好きな人には
俺より他の男の方が
ふさわしいと思った時があった



大好きな人のためなら
俺が身をひこうと
思ったこともあった




でもそれだから
俺はへたれライオンだったんだ




大好きな人がいるなら
そいつが幸せになるように
俺ができる全てのことをすればいい

俺しか春名を
幸せにできないと信じて!!



そう思えるようになった俺は
やっと
へたれライオンから卒業した

                END