へたれライオン 卒業します

前の学校とは違い
いろんな子が話しかけてくれた



きっと友達が多い凛ちゃんの
お陰だと思う



「どう?花純?

 学校なれた??」



「凛ちゃん!
 まぁちょっとだけ慣れたかな

 でも
 みんなが笑顔で話しかけてくれるから
 話すのが楽しくて
 一日があっという間だった」




「それなら安心した

 ねえ花純
 オシャレはお守りみたいなもんだよ」



「お守り?」



「そう!

 今日花純が
 みんなから話しかけられたのって
 何でかわかる?」



「転校生に興味津々だったから?」



「まぁ、それもあるけど

今日の花純は
笑顔がイキイキしてる

メイクしてかわいくなって
自分にちょっと自信が持てたからじゃないの?」



確かにそれはあると思う



前の学校では
地味でかわいくない私なんてと
いつも後ろ向きで

『私と話してもつまらないって思われそう』
って思ってた



でも今日は
そんな後ろ向きなことは
考えなかった



凛ちゃんが言うように
メイクして
自分に自信が持てたからかな



凛ちゃん様様だよ!!



「私ね、職員室に呼ばれてるの
 花純、先に帰ってて!」



「うん」



「道わかるよね?」



「たぶん大丈夫・・・」



りんちゃんが職員室に向かうと


「花純さん!
 今から帰るの?」

と同じクラスの男の子に話しかけられた



確か・・・


私の斜め前の席で・・・


名前なんだっけ??



そう考えていると

「凛と一緒に住んでるんだろ
 俺んち近くだから送るよ」



「でも・・・」



「道が不安なんだろ?なっ!」



「あ、ありがとう」



私は名前も思い出せない男の子と
一緒に帰ることになった