へたれライオン 卒業します

(花純side)

高杉くんとのデートは
本当に幸せだった



ずっと好きで憧れていた高杉くんと
手を繋いだり
お揃いのうさコーデをしたり



うさぎをナデナデする高杉くんも
可愛かった



私も高杉くんと同じ高校に通って
おしゃべりしたりしたいなって思う



でも
さっき学校に行って改めてわかった



私はもう
あの学校には怖くて近づくことさえできない



そしてもう1つ
私を襲う恐怖



それは

高杉くんに
いつか捨てられるんじゃないかっていう恐怖



それがダブルで襲ってくると
私はうさぎのぬいぐるみを抱き締めて

体の震えが止まるまで
その場にしゃがみこんで動けなくなる



高杉くんと付き合えば
幸せはどんどん増えていくだろう



でもその分
彼が私に愛想をつかして
私の前からいなくなったときの悲しみは
大きくなるのだ



親に捨てられた時の恐怖が
植え込まれてしまい
高杉くんと幸せになることに恐怖がある



やっぱり私は・・・

高杉くんとは付き合えない・・・



私はその夜
お母さんに電話をして
転校と引っ越しの準備を始めたいと伝えた