『ゔゔゔゔぅぅ……。』


今日は土曜日。
二人共休みでデートに行く予定。
でも……。
今日の朝、ものすごい腹痛に襲われ、今もものすごくお腹が痛い。
ずっと、ソファの上でうずくまってる。
辛いよ……。
そんな時、彼が帰ってきた。


「はぁ、はぁ。買ってきたよ!薬!」
『…ごめん……。ありがとう……。』


私は薬をなんとか飲み、彼は私の横に来た。


「大丈夫?」
『…ごめんね……。せっかくの休みを……デートも……。無くしちゃって……。ほんとごめん…。』


そうだ。
最近、家ではよく話していたけど、外に出て話すことがなかなか無かった。
だから、一緒に買い物とか行きたかったのに…。
彼が行った買い物は私の薬を買うためだ。
そう思うと、ものすごく申し訳なくなって涙が出てきた。
でも、なんだか彼に見られたくなくて、彼から顔を背けた。


「そんなの全然良い。だって、こんな状況でデートに行ったら二人共しんどいだけで面白くないよ?ちゃんと元気になってから行こう?ね?」


彼はそう励ましてくれるけど、何故か涙は引っ込まない。
あ〜ぁ…。
なんでこうなったんだろ。
ほんとにヤダ。
この言葉がずーっとずっと私の頭の中をループする。