甘すぎるよ、三河くん




「それマジ?そういや、可愛い転校生が来たって話をちらっと聞いたけど…ノ乃のことだったのか…」




私たち二年生は5クラスあって、1階と2階に別れている。




そのため、ノ乃ちゃんが転校してきたということは全く知らなかったらしい。



「どうしたら…三河くん、大丈夫かな…」




「んー…苺ちゃん、中庭に行ってみれば?何が目的でノ乃がまた三河に近づいたのかはわからないけど…何かわかるかもしれないし」




「えぇっ…!それって盗み聞きになるんじゃ…」




出来れば、そんなことはしたくない。