そんなことも気にしないお母さんは、うちの家に上げようとしている。
「え…!ちょ、お母さん!?」
お手伝いは…!?
「大丈夫よ!さっ、帰りなさい!」
しかも、今家に帰ったら三河くんと二人きりになるってことだよね…?
そ、それだけは無理…!!!
「これ、昨日の作った試作品のケーキなんだけど…食べてくれるかしら?」
「いいんですか…?」
「もちろん!」
そんな私の意思は届くはずがなく…。
「ありがとうございます、ありがたく貰います」
「じゃあね〜!お父さんには話しておくから!」
あっさりと帰らされた。
私、大丈夫かな…?
不安な気持ちいっぱいの中、三河くんと肩を並べながら家に帰宅することに。



