チュンチュン




「ん〜…はっ…!今日土曜日!お店開けなきゃ!」




鳥の鳴き声が近くで聞こえ始めた6時頃。




アラームもかけておいたおかげで無事、ギリギリ起きられた。




もうお母さんとお父さんが仕込みをしている頃だと思う。




私も手伝わないと…!




色々支度を終え、お店に向かう。




まだ早朝だから、人も少ない。




カランカラン




ドアを開くと同時に鈴の綺麗な音が聞こえて、店内のBGMが耳に入る。




「あら、苺。早いわね?もうちょっと寝ててもよかったのよ?」




「ううん、大丈夫!何か手伝うことある?」




「じゃあ、メレンゲ作ってくれるか?」



そう言いながら調理場から顔を覗かせたお父さん。




「はーい!」




うちのお店のメレンゲは国産の卵を使うのはもちろん、日本の中でも一位二位を争うほどのいい卵。