甘すぎるよ、三河くん

「ふっ、そんなに動揺しなくても」




「ほんとに、ちがくて…っ!ただ、確信づいてないだけ…なの…」




そう、まだ…まだ三河くんが“好き”かどうかはわからない。




自分としっかり向き合って見なきゃいけない。




「じゃあ…さ…」




「な、なに…?」




今思うと、お昼時間はとっくに過ぎていて…きっと午後の授業はもうとっくのとうに始まっているのだろう。




辺りが、静かすぎて…三河くんの表情がいつもより真剣に見えてしまって…。




かっこいいって、思ってしまう。




ドンッ




静寂の中、そんな音が主張するように響く。




私たちは今、立っている状態で話していた。




私が壁側で、三河くんが私の目の前にいた。




だから、一瞬で私の肩の上に腕が伸びてきて、壁と三河くんに挟まれる。




いわゆる、壁ドンをされてしまった。