「あ、今かっこいいって思ったでしょ?」




「へっ…?あ、いや、そんなことありませんよ…!?」




「ぷっ…聞いてた通り面白いね苺ちゃん。
こりゃ蒼汰も落ちるわけだわ」




「…?あの…」




「おっと危ない…口が滑るとこだった」




さっきから1人で何ブツブツ言ってるんだろう?




「あー、敬語じゃなくていいから。同い年でしょ?あと、話したいことあるから一緒に来てくれると嬉しいんだけど」




「は、はい…じゃなくて、うん」

そう言う新川くんについていくけど、話したいことってなんだろう?




新川くんとも初めて話すし、身に覚えがない。




やってきたのは中庭で、ちょうど昼休みの時間だから混んでるかと思いきや人っ子一人いない。




「うん、ここで話そうか」




2人でベンチに座る。