甘すぎるよ、三河くん

てくてく歩き出す三河くんは、後ろ姿も完璧なくらいかっこいい…。




って…まって?なんでこんな風に普通に私会話しちゃってるの?おかしいよね?




私、キスされたんだよね?口移しされたんだよね!?




意識したら、また顔が火照ってきた…。




「ん?なんで顔赤いの?」




調理室に着いたのはいいものの、やっぱり恥ずかしくて、意識しまくり。




「いや…なんでもないよ」




「なんかありそうだけど?」




意地悪な顔をしながら聞いてくる三河くんは、確信犯だ。




「み、三河くんのせい…だもん…」




「どーして僕のせいなの?」




「そ、それは…っ!」




あれ…?でも、なんで三河くんが私に近づくと変になっちゃうんだろ?




「じゃあこーするとどうなるんだろね?」




突然三河くんに抱きしめられる。




「…っ!?」




えっ…?な、なに!?