そうとなれば、私も部活のときに食べようかな。




亜子も弟とかにあげるって言ってるし。




そのあとも午後の授業を終え、亜子は部活があると言って帰っていった。




さて、私も部室に向かうか。




「いちごちゃん」



甘い声が私の耳元で囁く。




「ひゃっ…!み、三河くん…!」




「いい反応するね。そうだよ、三河くんだよ」




びっくりした…耳元はダメだよ、心臓飛び出そうだったよ?




「今日はなーに?甘いお菓子持ってるんでしょ?」




「うん、今日はアイシングクッキーだよ」




「へー」




自分から聞いてきたくせに、反応薄くない?




まだ調理室じゃないし!




「早く調理室行こ?」




「何で調理室?」



なんでって…




「部室だからだよ?」




「ふーん」