「え?そうなんですか?
じゃあ、なんでここにいるんですか?」
俺をまじまじと見ながら遥は言った。
「俺さ、高校生で働いてる。しかも大卒の会社で。
実は俺、母親が病気で死んだんだ。
1000万の借金もある」
俺はほとんど言ったことのないことを遥に話した。
遥は、俺のこと信頼してくれてると思う。
「1000万なんですか!?」
遥は、俺が高校生だと言うことを忘れていった。
「父親は出て行った。
どこかマンションでも借りてるんだろ。
口座にきちんとお金は振り込んでくる」
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