紗矢―


「完成~!!」


綾奈が言った。


「上出来だね☆」


色がこんがりついているアップルパイからは、甘い香りが漂っていた。




このパイ・・・


どうしようかなぁ・・・



「・・・紗矢??」


綾奈が私を覗き込んでいった。


「え?」


「どうかした??」


「ううん。」