隼人―
紗矢がとなりの部屋で大声を出してたので起きてしまった。
なんなんだ?こんな時間に。
「紗矢?どうした?」
俺は紗矢の部屋をドアを開けた。
「おにいちゃん!ごめん、起こしちゃった?」
紗矢は顔を赤くして言った。
絶対、なにか隠してる。
「どうしたんだ?」
俺は素直に聞いた。
「ううん。なんでもない。ちょっとクラスメートからメールが来てただけ」
紗矢は言った。
気になるけど―ここは深追いしないほうがいいと俺は悟った。
「ならいいけど。明日も学校あるから早く寝ろよな」
俺はそういってドアをしめた。

