これさえあれば、隆之に会える……!

松宮先生、マジナイス!

松宮先生が去ったあと、私は封筒をぎゅっと抱き締めた。

「はぁ…。私が見れないのが残念だわ」

美和は本当に残念そうに言うと、イチゴミルクを一口飲んだ。

飲み終わりなのか、ズゴゴ、と音が鳴った。

「美和!メイクするから、メモ帳見せて!」

美和はハイハイ、と返事をすると、バッグからメモ帳を取り出して私に渡す。

「ありがとう、美和!」

私は美和にお礼を言うと、残り少ない昼休みの時間を使ってメイクを開始する。

どうか、今度こそ隆之に振り向いてもらえますように……!

私は放課後になるまで、ずっと祈り続けた。