私はため息をつく。

…隆之に会いたいなぁ。

正直言うと、あんなことされて隆之の事、少し怖いって思ったけど、それ以上に私の隆之に対する好きって気持ちは大きい。

だから、隆之にどんなに酷いこと言われても、どんな酷いことされても、私は隆之を嫌いになれないんだろうなぁ。

「はぁ…」

私は今日何回目かのため息を吐くと、机に突っ伏した。

「まーおー?」

美和が呆れながら私を指でツンツンする。

「なんだ?逢坂。具合でも悪いのか?」

野太い声で名前を呼ばれて私は顔を上げた。

この声は、松宮先生だ。

松宮先生が心配そうな目で私を見ている。