顔は、ちょっとつり目がちの目。

整った目鼻。

プックリとした唇。

ハワイの色が白いお人形さんみたいだ。

私は小さく溜め息をつくと、自分を恥ながらショッピングモールの中を進んでいく。

「あ、待ってよ、真於ー!」

美和がハイヒール音を響かせながら追いかけてくる。

「いーもん。私なんかが美和の隣歩いたって、引き立て役になるだけだもん」

少しむくれて言うと、美和はいきなり私の頬を両手で挟んだ。

「なんでそう言うこと言うかなぁ?!確かに、私は綺麗だけど、真於だって、隆之に振り向いて貰えるような素敵な女の子になるんでしょ?!」

…美和、今自分の事綺麗って言った。