―――これは、隆之と真於が付き合ってから半年後の話である…。




今や二人の親友であり、ケーキ屋の娘である横沢美和の、甘すぎない恋物語…。

「うぅー、寒い……」

「11月だもんな。俺も寒い」

「隆之、カイロ持ってない?」

「あー、持ってない。俺のポッケにでも手入れとけば?」

「う、うん\\\」

……真於と隆之が付き合ってもう半年。

今では私達三人は一緒にご飯を食べる仲になっている。

別にそれで良い、それで良い……のだが……。

「やっぱ教室で食べた方がよくね?」

「うーん、でも、冷やかされるんだもん…」

「…真於が中庭が良いっていうなら俺は別に良いけど」