「真於?!お前その右手どうしたんだよ⁉」

家から布を持ってきた隆之が目を見開いてこちらを見ている。

「まゆき…!お前俺が見ていない間にまた…!」

隆之がまゆきさんを睨む。

「違うわよ!その女が私が死ぬのを邪魔したの…!」

私を指差したまゆきさんが必死で抵抗する。

だけど隆之はまゆきさんの言葉をシカトすると、私の首に布を巻き付け始めた。

「くそっ…!首の止血なんて、したことないからわかんねぇ!」

隆之が苦しそうに嘆く。

…あ、やば。

タイムリミットかも。

瞼が自然と下りてくる。









隆之が何かを叫ぶのが聞こえて、――――――――それから何も見えなくなった。