…まゆきさん、まだ泣いてるかな…。

私はまゆきさんをちらりと見た。

まゆきさんはもう泣き止んでいて、ぶつぶつと何かを言っている。

…なんて言ってるんだろう?

私は嫌な予感がしながらも、まゆきさんの言葉に耳を傾ける。

「死んでやる、死んでやる、死んでやる…!」

まゆきさんは確かにそう言っていた。

そしてゆらりと立ち上がって、

「死んでやるぅぅ!!」

そう叫ぶとカッターを振り上げた。

「…………!!」

私は咄嗟に立ち上がってまゆきさんに手を伸ばす。

届いて……!

まゆきさんが振り上げたカッターは私の右手に当たった。







―――ザクッ!