止血……?

私、そんなに血が出てるんだ。

なんか首筋から温かいものが服の隙間から入り込んでいる気はするけど。

こうなるともう半分他人事のように思えてくる。

隆之が一端私から離れた。

「止血するものを持ってくるから、じっとしてて!」

隆之はそう言うと、立ち上がって家のなかに入っていく。

じっとしててって言われても、さっきからなんだかぼーっとするし、無理な気がするんだけど…。

私は痛み続ける傷口に手を当てた。

思っていたよりも、血が手についた。

うわー、すごい血が出てるじゃん。

私は息を吐いた。

私、このまま死ぬのかなぁ、なんて考える。

洒落にならなくてすぐにやめたけど。