そして駐車場所にもルールがあって彼らは闘龍専用のそのまた幹部専用の所に止めている。

















その中でも1つ青いラインで龍が綺麗に描かれているバイクがあった。


















誰のだろう?って思っていると夏目がそのバイクについているものと、もう1つの予備ヘルメットを取り出し私の頭に被せる。


















そしてさりげなく私をバイクの後ろに乗せる。
ゆっくりと進み出したバイクは心地よい風を当ててくれる。
















すぐに海岸近くを通り始めたことがわかった。
波の音とこの海からくる風がなんともいえない。



















「心地いいね」


















自然な感想をはくと、
夏目は静かに口を開いた。
















「そうだろ?海岸沿いは最高だ。だから俺はバイクが好きだ」


















私はその時彼の横顔を見て
ドキッと心臓が鳴ったのをずっと覚えている。