二人を繋ぐ愛の歌

「子供出来たら育児休暇とろうかな。
そしたら沙弓と子供達とたくさん一緒にいられる」

「そんなことしたらファンの人とか勇菜ちゃんが困るんじゃない……?」

「その間勇菜はソロで活躍したらいいし、ファンには復帰したときに一年かけて作った最高の歌を聴いてもらって許してもらう」

陽人の話を聞いている間も涙が止まらずに声も震えている状態だったけれど、陽人がしっかりと抱き締めていてくれているから何とか落ち着いて話すことができた。

「それは、私も聞きたいな……陽人の作る最高の歌……」

「沙弓にならいくらでも作るし、いつでも歌うよ」

沙弓にだけ歌う愛の歌をーー

そう囁かれて沙弓は最後の一粒の涙を流すと陽人に笑顔を向けた。

広くて一人では寂しいこの部屋に、たくさんの子供の明るい声の中で優しい愛の歌が聞こえてくるのは遠くない未来かもしれないーー。