そして少女は兵器を討つ

「「どうし」「私は生き」「てお前は」「たいのに死」「わた」「にたくな」「しを殺すのわた」「いよ」「しに生きさせ」「私は生き」「てくれな」「たい生き」「いのお前が生き」「たい私も生」「るの」「たいのに」……」

もうそこに、三日月の笑みは、なかった。

駄々をこねる左腕だけが埃を立て、振動が照明灯を揺する。

「私は、――」

その時になって初めて。

「……私も、生きたい」

彼女が私の死であるように、私も彼女の死であると知った。

「私も生きたい。けれど、私とアナタはどちらかしか生きられない」

「「生き」「るの」「私」「ワタシ」「が」「生き」「いき」「生きて」」

「違う」

私は、目を閉じ。開いた。赤を幻視して、それを現実へ。

高音と、高温。

「生きるのは、私」