そして少女は兵器を討つ


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「お祖父様」

「? ミリアリアかい。どうしたんだ、予定ではま――ミリアリア……!」

「ご機嫌麗しゅう、優しい優しいお祖父様」

「っ、なぜっ……お前は、眠ってしまって……!?」

「ふふ、過去とは未来を固定するものではなく、未来は常に不定の可能性に満ち満ちていますでしょ。お祖父様がそれをお忘れに?」

「み、ミリアリア……」

「近寄らないで、くださいな」

「っ」

「今日はただ、用事を片付けに来ただけです」

「……ミリアリア、私は……」

「お祖父様、愛しく愚かなお祖父様。なぜ私の模造品を生み出してしまったの。私はいったいなんのため、自ら眠りへ落ちたというの」

「き、聞いてくれミリアリア……私は、私はお前が眠ってしまってから後悔して……お前をもっと、ひとりの娘と見てやるべきだったと、」

「過去は変更されない記憶の回廊。今さらなにを言っても意味はない、違う?」

「ミリアリア……」



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