そして少女は兵器を討つ

脳裏に蘇り続けていたミリアリアとのやり取りを、私は静かに振り払う。

彼女は私を、悪になる、害になると言った。

だから、私は善いことを早く、たくさん、しなければ。

そうでなければ、私はお祖父様と引き離され、私の存在すらも認められない。

頭の中では警鐘が鳴っていた。

ミリアリアを許すなら、ミリアリアの存在が許されない。

知識が計算を弾き出している。

ミリアリアの思い通りにさせては、ダメだと。

「私は、生きる」

そのために――目の前の鉄扉を、開く。

鍵は――すでに壊されていた。