眠たげな目で一蹴され、太陽はうっと言葉に詰まる。 「……やべ、呑気な話してたら部活に遅れる。兄貴のせいだ」 「えっ、俺も遅刻するじゃん!」 中学二年生の妹も、兄と同様部活に精を出している。 似たもの同士の兄妹は、我先にと洗面所に駆けていった。