秘密のきもち

春人…。
こっそり物陰から覗くと、1つ上の先輩と帰っていた。
しかも、女…。あたしよりかわいいじゃん。
外は風が強いから、風の音で何を話しているのかよく聞き取れないけど、女のほうはオーバーリアクションしてて、すごく嬉しそうに話してるし、春人は、相手の顔をちょいちょい見ながら相づち売ってるし、春人はあんな女の子が好きなんだ…。

なんとも言えないきもちになった。私の心の欠片が1つ砕け落ちた。

あれ?二人でどこいくの?
春人の家はこっちだよ?通りすぎてんじゃん。
あ…すぐそこの十字路まで行った。女と別れた。春人、バイバイしてる。手を振ってる。
やっぱり、あの人凄いしあわせそうな顔で話してたし、春人の彼女なんだ…。
春人もいままで見たことない顔で話してたし。

なんでも言い合える関係の私たちなのに、春
人は私に隠し事してたんだね。
なんか、ショック…。
はぁ…。
ま、私たち幼なじみだしさ、ただの。
私ひとりで勝手に舞い上がってただけだよね。もう二人とも高校生だもん。
なんでも言い合える関係って言っても、春人もいい年だし、男の子だし、私に言えないことのひとつやふたつ、あっても全然おかしくないよね…。